あなたの "五感" にダイブする。

「名画にゆったりと浸りたい。​」​

そんな願いを叶える『名画』を作ってみました。

​実はこの名画、入浴剤なんです。

あなただけの名画鑑賞の時間。

五感を使って名画の中にダイブしてみませんか。

是非“あの有名な名画”を全身で味わってみてください。

1. 名画を鑑賞する

2. 絵画が溶けた香りを楽しむ。

3. 溶けきった後の絵を見て考える。​

〜名画の浸り方〜

完成した「名画に浸かる入浴剤」は全部で3種類。

​あなたはどの名画に浸ってみたいですか?

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葛飾北齋/冨嶽三十六景

神奈川沖浪裏

The Great Wave

サファイア色

ocean blue

 海の爽快さを思い出させる香りです。

〜効能〜

心の迷いや不安を打ち砕く

エネルギッシュな力を与えます。

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フィンセント・ファン・ゴッホ/ひまわり

Sunflowers

ひまわり色

sunflower

 ひまわりの温かみを感じる香りです。

〜効能〜

疲れや孤独を優しく癒し、

芸術的インスピレーションを授けます。

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サンドロ・ボッティチェッリ

/ヴィーナスの誕生

La Nascita di Venere

エメラルドグリーン​色

marjoram

ヴィーナス誕生の神話をイメージした香りです。

〜効能〜

生まれ変わったかのような爽やかさで、

ありのままのあなたを祝福します。

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私たちの大喜利印刷ストーリー

​プロローグ 〜 専務の一声からの始まり 〜

2019年5月29日、我が社の専務から一通のメールが社内全体に配信されました。

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おおぎりいんさつ?

聞きなれないワードに興味をそそられ、調べて見ることに。

【大喜利印刷とは】

全日本印刷工業組合連合会で組織された実験的クリエイティブユニット「CMYK」 による、印刷業界の活性化・宣伝を目的としたプロジェクト、それが『大喜利印刷』です。印刷会社が、Twitter上の一個人の「欲しい」というつぶやきをお題に、印刷廃材と印刷技術、アイディアを駆使してプロダクトを作ります。

​ツイート
​廃材
アイデア
​プロダクト
?
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・・・ふむふむ、とっても面白そうな企画じゃないか!

印刷物を刷るだけのイメージが強い印刷業界にとって、

アイデアを駆使し、新しいものを生み出していく取り組みは、

印刷の古くさい印象を一新できるチャンスではないだろうか?

専務からのメールをみて『なんだか楽しそう』と感じた社員たちが集まり、

商品開発の活性化に向けて第2期『大喜利印刷』プロジェクト

私たちエイエイピーも参加することとなりました。

​そしてここから長い長い挑戦が始まるのです。

 〜 ツイートからアイデア出し 〜

​大喜利印刷とは、たった1人のツイートの「あったらいいな」を叶える企画。

まずはお題となるツイート探しを始めました。

またせっかく作るプロダクトはインパクトのある『 目立つもの 』 がいい。

まずはメンバー内で気に入ったツイートを見つけ、そこから浮かぶアイデアを募ることに 、、

闇雲に考えても良質なアイデアは出てこないため、下記の4つのワードから考えることにしました。

USEFUL 使える

Eomtional   ハートを動かす

Fun 笑っちゃう

ART かっこいい

この4項目を軸に​ツイートを片っ端からピックアップ

仕事中の眠気やばい...

あーガラス割りたい!!!

本音が言えない... :(

目覚ましの音嫌い

いつも2択を選べない

こんな日に限ってものもらい

包装紙の匂いに包まれたい

気になる店員に声をかけたい

ペンがすぐどっか行く

自分の噂話きになる...

青春したい!!

会議テンション上がらない...

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・・・改めてみると世の中たくさんの人が様々な想いを呟いているんだなぁ。

​その中には共感できるツイートや、新しい視点のツイート、悩み、発見、

色々あって、やっぱ人間て面白い!

それにしてもすごい数のツイートだ...。

気になったツイートからのプロダクトイメージを考案

       ツイート

​        仕事できる感さりげなく出したい

手帳がパンパンの人はスケジュールが詰まっていて、忙しいイメージ=仕事ができそう!

      プロダクト

​          『元からパンパンすぎる手帳』

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     ツイート

​          仕事なんて投げ捨てたい

シードペーパーでできた重要書類なら破いてストレス発散 ! & それを土に捨てることで新たな命が芽生える !

     プロダクト

​         『重要書類型シードペーパー』

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       ツイート

         本いっぱい欲しいけど読まない

積まれた本がテーブルになれば、本を身近に感じられるよね!

      プロダクト

​              『積ん読ミニテーブル』

     ツイート

        会議のテンションが上がらない

ミッションを与えて前向きな姿勢になること間違いなし!

     プロダクト

​                『ミッションカード』

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     ツイート

​              色をちゃんと理解したい

お風呂で使う入浴剤がCMYK(色の4元色)!混ぜ合わせて浴槽のお湯を好きな色に!

     プロダクト

​                  CMYK入浴剤』

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       ツイート

​                    神業したい

書類をばら撒いてしまったようなアニメのワンシーンを再現!

       プロダクト

​            『落ちそうで落ちない書類』

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上記以外にも様々なアイデアが出ました。

実際に作製できそうなものとして紙媒体を使用したプロダクトが無難ではありましたが、

話し合いにより、この中で一番『目立つもの』を選んだ結果、

「CMYK入浴剤がいい!印刷とはかけ離れたモノを作ろう!」という結論になりました。

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未知の領域にチャレンジしてこそ、印刷業界の未来が見えてくるんじゃないだろうか?

さらに内容を深めるべく、『入浴剤』というキーワードからツイートを再び洗い出し、

CMYKの入浴剤をどう作るのか具体的に考えることにしました。

 〜 入浴剤からのアイデア出し 〜

『CMYK入浴剤』のイメージをより掘り下げてみました。

     ツイート

​  子供にペンで壁に落書きされたわ

汚れを気にせず、お風呂でお絵かきが楽しく遊べる入浴剤

     プロダクト

​     『絵の具の入浴剤』

     ツイート

    芸術にゆったりひたりたい

お風呂に入れて全身で味わうことができる名画でできた入浴剤

     プロダクト

​      『名画の入浴剤』

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今までにないプロダクトができそうな気がしているのと同時に、

とんでもない方向に向かっている気がしてきました。

入浴剤を作るには?

どれくらいの費用がかかるのか?

​そもそも作れる可能性があるのか?

わからないことが尽きません。

やはり入浴剤製造とは無縁だった私たちだけでは、無知が故に解決できそうになかったので、

一度とある入浴剤会社を訪問し、入浴剤の製造について実際に伺うことにしました。

​入浴剤会社のA社に伺ったところ

まず入浴剤は医薬部外品、化粧品、雑貨品の3つに分類されるようです。

医薬部外品

厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されていて、[ 防止・衛生]を目的に作られるもの。規定が厳しく最低でも申請に4〜5ヶ月長くて1年以上申請が降りるまで時間がかかってしまう。

医薬部外品と比較してもさら

に効能・効果が緩和で、清潔

にする、美化する、魅力を増

す、健やかに保つなどの目的

で使用される製品。成分や量

に規定があり規定外の成分を

使用するとなると時間がかか

るかもしれない。

化粧品

特に規定はなく自由に作るこ

とができる。ただ効能効果を

表記することができず「お湯

の色を楽しむ」や「香りを楽

しむ」くらいしか言えない。

雑貨品

医薬部外品化粧品はそれなりに規定が厳しいようで、雑貨品というジャンルであれば、

幅広い入浴剤が作れそうです。

今回アイデアとして出した3つのプロダクト ( CMYK入浴剤・絵の具の入浴剤・名画の入浴剤 ) を説明し製作可能かどうかを聞いてみることにしました。

Gr研究部

『CMYK入浴剤』は作れますか?

A社

(入浴剤会社)

粉体の入浴剤にそれぞれの色を付け、お好みの色と色を浴槽内で混ぜ合わせるのであれば可能ですが、そもそも2種類以上の入浴剤を混ぜ合わせる行為自体が安全面での保証ができない為、正直商品化は難しいと思います。

『名画の入浴剤』は作れますか?

砂絵のようなイメージで粉体の処方開発は可能ですが、量産時にはバルク色(粉の色)にブレが出てしまいます。

また、透明の容器・分包に入れますと退色していく可能性もございます。

その為、バルク色を忠実に再現するのは難しいです。

また粉体入浴剤をどのように定着させるか検討が必要になってきます。

『絵の具入浴剤』は作れますか?

絵の具のような入浴剤を作るとなった場合、色素量の濃いものが身体に触れてしまった際の皮膚への影響、色素量の濃いものや粘度の高いものが口や目に入ってしまった際の身体への影響、キャンバス以外に書いてしまった際、万が一カビなどが生えてしまうと非常に不衛生となってしまうなど安全面での危険性がある為、こちらの提案はかなり難しいように感じます。

実績がないため研究開発からのスタート。

現状ゲル状であれば提供は可能です。

1つのバルク調合には約100㎏ないと調合が出来ません。また、工場の量産品では調合時の圧力、熱、湿度などの関係でバルク色自体にもブレが出てしまう為、今回のプロジェクトでは色味重視のための不安要素や課題が多く感じられます。

液体(ジェルタイプ)も同様、調合に多くの量が・・・

なるほど...専門家から見てもありえない発想なのか...。

入浴剤会社への相談の結論

絵の具入浴剤 / 入浴剤会社A社では実績がないため作れるかわからない。安全面が不安。

名画の入浴剤 / ​バルクの色を統一させるのが難しい、粉体の入浴剤の定着方法が未定。

CMYK入浴剤 / 混ぜ合わせる行為に制限をかけないと安全面が保証できない。

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うーん...やはり​それぞれに問題点が出てくるなぁ。想像以上に難しい...。

開発にもお金がかかりそう...。けどどうにか糸口を!可能性はまだあるはずだ!

『CMYK入浴剤』『絵の具入浴剤』は安全面の危険性が高い為、

『名画の入浴剤』をメインにプロダクト製作案を模索していくことにしました。

 〜 名画の入浴剤製作案 〜

入浴剤は主に4パターンあります。

粉末タイプ液状タイプ固形タイプ(バスボム)バスソルト

その中から粉体液体固体のアプローチから名画が作製できるかの検討を行うことにしました。

​粉体

『砂絵で名画を作れないか?』

紙の上に粉体入浴剤をつけて砂絵の要領で名画を描きたい。「肌に害が無い」「お湯に溶ける」この2点をクリアできる定着剤を探すことにしました。

実験①:保湿剤

肌に触れても大丈夫な保湿剤は粘性もあるため定着するはずです!

線画をプリントした紙に3種類の保湿剤を塗り、その上に入浴剤が定着できるか実験をしました。

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水分量が多く入浴剤が

溶けてしまいました。

定着剤としては厳しいです。

乳液剤

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スキンケアオイル

油分が紙に浸透し滲んで

しまい、入浴剤の色も落ち

濁った色味に。

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スキンケアクリーム

水分量が少ないため綺麗に定着!

理想的な砂絵の状態

になりました。

しかし、お湯に入れてみたところ...

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保湿剤に含まれる油分が水面に浮いて汚くなってしまいました。

保湿剤は、水分量が多いと入浴剤の定着が難しく、反対に油分が多いと入浴剤は綺麗に定着しますが溶ける際に油分が浮いてしまうため適さないことがわかりました。

実験②:でんぷん糊

粘着といえば、でんぷん糊はどうでしょうか?

米でんぷん、芋でんぷんを自家製で作り実験をしました。

米でんぷん糊

米でんぷん糊

(ターメリック配合)

芋でんぷん糊

紙に定着させた翌日

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‼︎

米でんぷん糊が乾いたらカピカピになってしまいました。

定着はしましたがお湯で取れません。

芋でんぷん糊は時間を置いたらカビが発生してしまいました。

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なかなかでんぷん糊での定着も改良に時間がかかりそうです。

米や芋以外にもでんぷん糊を作る方法はありますが、

制作期間を考え別の方法を模索する事にしました。

翌日の芋でんぷん糊

(無残にもカビが...)

実験③:タック紙

タック紙とは簡単に説明すると片面がシールになっている紙のことです。

タック紙のシール面に入浴剤を定着させてお湯に溶かしてみました。

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定着!

溶ける!

綺麗に定着し、お湯にも綺麗に​溶けました!

​この方法で早速砂絵を作ってみることにしました。

​ゴッホの『ひまわり』の線画を作成し、

タック紙にプリントして​部分的に色を付けていきます。

砂絵にだいぶ近づいたように思えます!

しかし、1つの絵を完成させるのに膨大な時間がかかってしまいます。

名画としてのクオリティを上げるためにも再度研究が必要です。

液体

『名画の分解と原点回帰』

そもそも名画を生み出した画家たちは、どのように色を作ったのでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチや葛飾北斎がいた時代は、もちろん絵の具を作る企業があって、お店で絵の具を選んで買っていたわけではありません。

当時は作者自身が絵の具を作り出していました。紅花の植物や鉱物などの自然物から色を作り、オリジナルの色を生み出してきたのです。

私たちも入浴剤からオリジナルの絵の具を作ればどうでしょうか。

絵の具の作り方を調べた結果、ある絵の具が候補にあがりました。

それは『日本画の絵の具』です。

日本画家小原古邨の作品

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日本画には鉱石を砕いて作られた「岩絵の具」という絵の具が使われており、接着材として水と膠(にかわ)が混ぜられいます。

膠とは、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊で、主成分は蛋白質の一種であるコラーゲンです。また膠を純粋に生成したものが市販でよく目にする「ゼラチン」になります。

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ここで考えられるのはゼラチンを使って体に害のないオリジナルの絵の具を作れるんじゃないかということです。

早速作ってみることにしました。

 

実験①:ゼラチン

粉ゼラチンを水と混ぜ合わせながら湯煎して溶かします。そこに粉体の入浴剤を入れ、ゼラチンに色を定着させます。数分時間を置くと、半ゼリー状になります。​ゼラチン絵の具を紙に定着させてみました。

数分後

これをお湯に入れてみると...

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綺麗に溶けることができました!

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数分後

次にこのゼラチン絵の具を使って絵を描いてみることに。

絵を描くにあたって、半ゼリー状になってしまう絵の具はなかなか筆に絡まってくれないので、実作の型に絵の具を流し込むことにしました。

絵の具が乾いたのを確認し、型を外してみると、とても綺麗とは言えない状態に。

太陽の型に関しては型側にくっついて固まってしまいました…。

剥がすとステンドグラス風になるので、これはこれでいいのかもしれませんが…。

やはり“半ゼリー状”が問題のようです。

ゼラチン以外で接着剤の役割を果たすものがないか検討してみることにしました。

実験②:片栗粉

ゼリー状にさせないため、「片栗粉」を混ぜて再度トライしてみることにしました。

数分後

翌日

ゼラチンだけの時とは違い、簡単に型を外すことができ、形もキープできました。また翌日には水分が乾き質感もうまれ、しっかりと定着しているようになりました!

​後は綺麗にお湯に絵の具が溶けるかです。

​早速やってみます。

…思っていた以上に紙に定着してしまい、指で擦ってもお湯に溶けませんでした。

ゼラチンも米でんぷん糊と同様、水分が抜けてしまうと硬くなり溶けるのに時間がかかってしまう様です。

​*別で作ったもの

個体

『バスボムという名のキャンバス』

表面が平らな固形入浴剤があれば、それをキャンバスとして名画を描くことができるのでは?というアイデアが浮かび、まずは固形入浴剤の作り方を調べることにしました。「重曹(炭酸水素ナトリウム)​+クエン酸」を混ぜて作れる様です。

そこで名画が描けそうなキャンバスバスボム ( 通称:キャンバスボム....と勝手に命名 ) を自作してみることにしました。

また平行してどのように名画をキャンバスボムに描くのか?こちらも考えなければなりません。

名画を画家のように、筆を使って描きたいものですが、リーハンドで名画を模写するは至難の技です。そのため、ケーキやクッキーにイラストや写真を食用インクでプリントする フードプリント で名画を描く方向に決めました。

実験①:バスボム

まずは市販で売られている重曹とクエン酸を購入し、オリジナルのバスボムを作ってみることから始めました。自作で作る場合は重曹に対してクエン酸が半分の割合で混ぜ合わせるようです。

1/2

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重曹30g、クエン酸15g、食用色素を少量(着色用)を加え水を霧吹きしなながら混ぜ合わせてみることに。するとシュワシュワ音をたてて発砲し始めました。水を加えることで化学反応が起きるようです。

ある程度霧吹きをして混ぜ合わせた後に軽く手で握り綺麗に形をキープして固める事ができました。

これをお風呂に入れてみると、シュワシュワ音を立てて溶け始め、浴槽のお湯に色がつきました。

また青色のバスボムと黄色のバスボムを浴槽内で混ぜ合わせることで緑色の湯船を再現する事ができ、お風呂の色も名画のイメージに合わせた色にすることができそうです。

実験②:硬化実験

〜割れにくい入浴剤を作るべく重曹100gに対し塩・片栗粉・クエン酸で配合を検討〜

名画を作るにあたって、キャンバスボムのサイズをどこまで大きく作製するかを考えました。​小さすぎると名画に見えない?大きすぎると入浴剤が割れてしまうのでは?丁度良いサイズ感としてA4サイズ ( 210mm×297mm ) を目指すことにしました。まずはハガキサイズで硬化実験です。

①塩50g

固まったが軽く握ると割れてしまった

②片栗粉50g

持ち上げる際に簡単に崩れてしまった

③片栗粉50g+クエン酸50g

握ると崩れてしまった

④クエン酸50g

⑤塩50g+片栗粉50g

〜実験結果〜

重曹とクエン酸のみの配合が

一番硬くなる。

崩れにくく頑丈になったが表面がボコボコしてしまう

握ると崩れてしまった

実験③:A4サイズ製作

次に、A4サイズにするため、A4クリアケース、炭酸ナトリウム25kg(重曹)、無水クエン酸4.5kgを購入し、入浴剤を製作していきました。

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▶︎しかし、重曹とクエン酸が混ざることで化学反応が起き、表面がボコボコに膨らみ、ヒビも入ってしまいました。

​​◀︎クリアケースに重曹とクエン酸(1/2の量)を加え、水で混ぜ合わせます。

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​重曹に対してクエン酸の量が多いのかもしれません。そのため、クエン酸の比率を下げて製作してみました。

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綺麗に表面を作ることができました!

硬さも問題なさそうです。フードプリント会社に連絡を取り、実際にプリントすることにしました。

実験④:フードプリント

フードプリント会社でA4サイズのキャンバスボムにプリントをしていただきました。

何パターンか濃度を調整していただき、イメージ通りの濃度の%でゴッホの『ひまわり』をA4サイズぴったりで出力をすることに。

綺麗に『ひまわり』をキャンバスボムにプリントすることができました!見た目もリアルで、とてもこれが入浴剤だとは思えないレベルです!これはほぼ完成と言って良いのではないでしょうか?

早速、会社に持ち帰り、お風呂に入れてみることにしました。

シュワシュワと発砲しながら綺麗に溶かすことに成功しました!

なので、粉体・液体・固体と名画を作るのに実験を進めてきましたが、この固体実験(バスボムフードプリント)が一番良い結果となりました!

 〜 名画の世界観 〜

名画にゆったりと浸ってもらうためには、ただ名画をプリントした入浴剤を作るのではなく、名画に浸る人の“五感”に訴える、今までにない名画の味い方を提供する必要があると考えました。

「バスルームを名画の世界観で満たすためにはどうするべきか」という点に着目し、全身で味わえる全く新しい名画の観賞方法を表現する為、「視覚」「嗅覚」「聴覚」にこだわることにしました。

名画のチョイスは引き続きゴッホの『ひまわり』で製作してみます!

視覚『ゴッホはお風呂に溶ける』

さて、お風呂に本物のゴッホの『ひまわり』を入れると果たしてどうなるのでしょう。あくまで想像ですが、徐々に絵が滲んでいき、様々な色の絵具が溶けだすのではないでしょうか。そして名画の絵具を溶かしきった後に、絵の裏に隠された下書きの線画が出てきたら面白そうです。

このイメージを表現する為、入浴剤を作る際にひまわりの葉っぱの部分には緑の入浴剤を、背景には黄色、ひまわり自体には茶色やオレンジの食用色素を使用し、実際に溶かした時に本物の名画が溶けているような感覚になるよう仕上げました。

また名画のイメージカラーである“オレンジよりの黄色(ひまわり色)”を目指し、途中に緑色や茶色が出つつも最終的にはひまわり色になるよう実験を繰り返し、色の調合を行いました。

1回目

5回目

8回目

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